今年もやって来ました。涸沢カールの紅葉祭り。
のはずでしたが、直前の寒波で初冠雪の見物となりました、えーん(;;)。
今年は、紅葉の最盛期を迎えることなく終わった涸沢でした。
あと2~3日で最盛期、というところで寒波が来て、降雪により葉が縮れちゃった。
朝、松本ICを下りたあたりから雨がぽつりぽつり。そして、さわんどBT駐車場に着くとほぼ同時にザーザー降り。
車の中で朝食を食べながら、雨止みを待ち、小降りになったところでバスターミナルヘ。
すでに長蛇の列。しかも、ずぶぬれ状態の人も結構いました。ひゃー、この気合の違いってなんだろ?
上高地からは傘をさして歩き、明神館あたりで雨も止みました。
そして、幕営地の涸沢カールに到着。
なんでしょ、コレ?秋をすっ飛ばして一気に冬がやって来ちゃった。
とりあえず、寒い。
今回はトイレの近さよりも、寝心地重視で涸沢小屋側に物件を探しました。
今から小石をどけて整地してから築城します。
今回はこんなロケーション。
とにかく寒くて、ダウン2枚にフリース1枚にウインドブレーカー、そして合羽を着ているので着ぶくれしています。
なにせこの時点で、小雪が舞っていて、身だしなみなんぞ構っていられないんです。
夜は、保温インナーシュラフにシュラフ、シュラフカバーの3段構え+ホッカイロ+毛糸の手袋。
それでも、深夜過ぎは寒かった。
上空にはひっきりなしにヘリが飛んでいます。私たちのおでんの材料かしら?
明日からの三連休に備えて物資の補給に余念がない涸沢ヒュッテ。
数で勝負できるからか、ほかの山小屋よりも価格が抑えられています。
手ぬぐいも1枚800円という安さ。数で勝負できない山小屋ですと1枚1500円だったり...。
こちら「パノラマ売店」のテラス席。
めっちゃ寒そう。いや、実際めっちゃ寒かった。
この後混んできて人で埋まりました。寒いのに、みなさん意地で?生ビールを飲んでいました。
涸沢ヒュッテのアナウンスでは、この日の幕数は450張り。
日が暮れてくると、自分のテントに戻れなくなっている人を多数見かけます。
迷子になる最初の分岐点はココです。
幕営地にはメインストリートが2本走っています。ここで間違えると迷子の子猫ちゃん。
自分のテントは、幕営受付舎の前を通って行くのか行かないのか。これだけ気をつけるだけで迷子になる確率が大幅に下がります。
暗い中、ボーっと歩いていると、画像右側の道に自然に入っていきます。
今回は、穂高には登らずに帰ります。
アイゼンの準備はあるものの、この冷たい風じゃ低体温症で死ぬがな。
昼過ぎまで涸沢カールでのんびりしてから帰る、という選択肢もなし。だって、めっちゃ寒いの。
よって、帰りの登山道は超カオス。中央道小仏トンネル状況。
前々から気になっていた徳澤園のピザ。いたってフツー。
そりゃそうよね、ホールでたったの1750円なんですもの。当然冷凍よ。
でも、気が済んだ。気が済むって大事。
合羽橋まで戻ってきました。観光客で大賑わいで橋が落ちそう。
まだ帰宅ラッシュ前だったし、三連休中は時刻表に関係なくバスを発車させるという対応のおかげで、すんなりさわんどBT駐車場に戻れました。
あとでニュースを見たら、この後バスが2時間待ちという混雑ぶりだったそう。
上高地バスターミナル到着が15:00になるようなら、徳澤園か横尾にもう1泊して朝一のバスに乗って帰るのが得策かなあ、と思っています。そのためにも上高地は融通の利くテント泊で来るのがおすすめ。
そんなこんなで結構楽しく今年の山を〆てきました。
紅葉は外れだったけれど、人間模様がおもしろすぎた。
来年はどんな涸沢紅葉祭りかなあ。今から楽しみ。
涸沢カール(北アルプス) 2023.10.6~7心配していた水の供給ストップは解除されていました。(今年の北アルプスは水不足で涸沢ヒュッテも9月中旬に宿泊者にも水の提供ができなくなっていました。)
さわんど駐車場700円/1日,上高地シャトルバス往復2400円,幕営料2000円
帰りの温泉は、いつもの竜島温泉せせらぎの湯。ほとんど回数券を買うべきレベル(・・)。
参考【涸沢ヒュッテの紅葉情報】
(涸沢ヒュッテのウェブサイトより抜粋引用しています)
9月25日(この日今年初の紅葉情報が出ました。)
「2割の色づきです。今朝の最低気温は6℃」
9月29日
「悪天候の間に色づきが進み、5〜6割程度の紅葉になりました。」
10月2日
「7割以上の色づきとなり「見頃」となりました。現在3℃」
*まだですよ。商売ですからヒュッテの情報は多少盛ってあるんです。「そろそろ行く準備」という解釈で。
10月3日
「池に少しだけ氷が張りました」
*ここで天気予報を見て有休を取りました。最盛期よりも天気優先で。
今年の夏は有休取りまくりです。でも、それが許されるポジションを築いたということでもありますv(^^)
そして、このあとすぐに寒気が入り初雪を観測。
涸沢ヒュッテのウェブサイトも紅葉の「こ」の字も途絶えました。